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2009-09-17

スタッカートの謎

全訳バイエル』、なかなか興味深い。説明文の多くが元のドイツ語、どの版から採ったのか知らんが英語訳、日本語訳の3つが併記されてる。

さて、47頁にあるスタッカートの説明が気になった。

ドイツ語はわからんし、βみたいな形の文字やウムラウト附き文字の入力の仕方が分らんので省略。

英語:

A note with a dot over it must be sharply detached. This is done by letting the key go immediately after striking it.

日本語:

ある音符の上に、点・がついているときは、その音符が本来の半分の長さに、短くひかれることを示しています。ですから、すぐ指を離して、本書のはじめのところで学んだ、同じ鍵盤を二度続けて打つときの奏法と比較して練習してください。このひき方はスタカート(Staccato)と呼ばれています。

ドイツ語が読めないので、英語訳が必要な部分を省略してしまっているのか、或いは日本語訳が余計なことを付加しているのか、どちらなのか不明だけど、両者は全く違う意味になっている。英語版に従うと、スタッカートは音符の音価に関係なく必ず非常に短いのに対し、日本語版に従うと、音価の半分なので、例えば全音符に附けたら2拍分の長さになることになる。日本と英米で奏法の習慣が全然違う、訳ないよなぁ。どっちかが誤訳? 初心者向けの教材は読者に前提知識が無いのが前提なので、「そんなの常識でわかるでしょ」というのは通用しないのだから、こういういいかげんなことではダメだ。

全訳バイエルピアノ教則本  全音ピアノライブラリー

全訳バイエルピアノ教則本 全音ピアノライブラリー

えんちょえんちょ2009/09/25 01:45ま、クラシックとジャズではスタッカートの付いた音の弾き方が違うということはある。しかし、これはクラシックの話で、日本語訳には勝手な解釈があるような気がやっぱりして、こりゃひどいけど、バイエルを日本に普及させたかった日本人が自分が習ったことを親切のつもりで書き足したということかもね。ちなみに、バイエルがピアノ入門の定番として信奉されている(いた)のは日本だけらしくて、実はそこからおかしいのだが、そもそも日本へ西洋音楽が入り始めた時代というのは、訳が分からないままへんてこなことをしまくっていたと思って構えていないと、腹の立つことなんかいくらでもあるよ。日本人がやっているのはしょせんえせクラシックなのだ。だから本気の人はヨーロッパの先生の弟子か孫弟子ぐらいになりたがるし、留学したがる。日本人でもたいていの先生は、こんな教則本の解説で生徒が分かるわけないと思っているので(というか、バイエルの解説をちゃんと読んでいる先生も生徒もそんなにいないはず)、短く切るとだけ言って、実際にやって見せたり、弾かせてみせて、実演を交えて体得させる。それから、これはおせっかいですまないが、全音符にスタッカートが付くことってまずない。それじゃ短く切ったことにしようがないから、スタッカートを付ける意味がない。2分の2拍子のすごい速い曲ならあるかもしれないけど。

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