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下等なスキル

下等なスキル

日向清人のビジネス英語雑記帳:(下)英語は国際語なのか:自国語と外国語の根底にある language awarenessというインフラ

この発想から言えば、今の大学は、TOEICスコアで単位を認定したり、進級の可否を決めたりする大学があることに示されるとおり、英語にウェイトを置きすぎています。今、英語教育の世界で主流となっている「コミュニカティブ英語」は何か上等なもののように聞こえますが、しょせんは読み書き算盤レベルのスキルとしての英語を指す言葉です。そうだというのに(九九のように反復練習で「自動化」を要する単純技能であるという意味で)下等なスキルにリソースを使いすぎており、その結果、英語以外の外国語を軽視または無視する傾向があるように感じられます。実際、複言語教育の重要性を強調するフランス語やドイツ語の先生たちを指して、「やつら生き残りがかかっているからなあ」などと揶揄するような英語の先生がいたりするのです。しかし、これでは、多様な文化・言語・価値観の中で自己実現の道を探れる人間を育成するという大学の任務を全うできません。

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日向清人のビジネス英語雑記帳:英語学習好きの学習知らず

端的に言えば、「暗記し」「理解し」「練習問題を解く」といった、必要不可欠ではあるけれど、下等なスキル (lower order thinking skills、略してLOTS)のレベルにとどまり、次のステップ、つまり、本当に勉強が楽しくなる上位のスキル (higher order thinking skills、略して HOTS)へと進まずに終わってしまうのが一般です。英語の学習に即して言えば、単語や言い回しを暗記し、TOEICのスコアアップに励んでいるのに、いつまでも英語を使ってコミュニケートするレベルに行けないのは、HOTSへの道筋を見つけられないで終わっているからです。

日向清人のビジネス英語雑記帳:英語学習好きの学習知らず

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